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32歳独女の漫画感想日記

30代だけど漫画をやめられない女の漫画感想や漫画関連の話題

淡々として、ほのかに優しい「プリンセスメゾン」

マンションのモデルルーム展示会に現れる居酒屋店員の「沼越さん」が主人公。

沼越さんは今は小さな(たぶん築30年とかのぼろい)アパートに住んでいる。

けど、いつかは都心のマンションに住みたいと思って行動している。

そんな沼越さんやモデルルームで働く人たちの話。

 

絵柄とストーリーが非常にマッチしている漫画です。

ベタをあまり使わず線で表現しているところが多く、あっさりめの絵柄なのに凝っていて素朴で可愛い絵柄。キャラの等身が低く丸っこいかんじなのもとてもいい。

ストーリーは全体に淡々とした感じだけどほのかに温かみを感じる。多少のほろ苦さも。

 

登場人物のほとんどが独身女性で、居酒屋店員や派遣社員などキャリアのあるタイプでもない、同棲していた彼氏に振られて一人暮らしをはじめるなど私にとればとても身近に感じるタイプの人ばかり。漫画にはある程度の「共感」を求めている私にはちょうどいい作品でした。

漫画に出てくるアラサーキャラはバリキャリか婚活必死系(またはセクシーお色気お姉さん系)が多く、そのどれにも共感できないのに「これがアラサー女の生態だ!」みたいなノリになっているのにがっかりさせられる事が多いので、こういうタイプのキャラクターがでてくる漫画に増えてほしいです。

 

ああ、それにしても、私も家が欲しい。

シェアハウスや断捨離が流行ったり、服装もでもノームコアが流行ったり、世間は「ものを持たない」方向に移行しているのは感じるのだけど、私は最終的には自分の家が欲しい。小さい中古マンションの一室とかでもいいから。

自分がここにいてもいい、ここにいれば大丈夫という安心感が欲しい。

うん、貯金をがんばろう…

 

七尾ゆず「おひとりさま出産」を読んだ。

私事ですが、私は現在32歳。4月に10年付き合ってきた彼氏と別れ結婚、出産の予定はまるでなし。

今後私は結婚したり出産することはあるのだろうか?結婚はともかく出産はリミットがある。今から出会って産むとなると高齢出産となる可能性がかなり高い。

なので高齢出産関連のエッセイが気になる。

そこでまず読んでみたものがこちら

 

 

おひとりさま出産 (集英社クリエイティブコミックス)

おひとりさま出産 (集英社クリエイティブコミックス)

 

 

おひとりさま出産 2 (集英社クリエイティブコミックス)

おひとりさま出産 2 (集英社クリエイティブコミックス)

 

 

おひとりさま出産 3 育児編 (集英社クリエイティブコミックス)

おひとりさま出産 3 育児編 (集英社クリエイティブコミックス)

 

 

 

 

 七尾ゆず先生の「おひとりさま出産」。

なぜ数ある高齢出産エッセイの中からこれを選んだのか?というと、この作者さんがあまり売れてなくて収入のほとんどをバイトで得ている、ほぼフリーターのような漫画家さんだから。(とはいえ、この漫画はそこそこ話題になっていたので今はそれなりに儲かっているのかもしれないが。)非正規雇用の私には親近感があります。

伊藤理沙先生やひうらさとる先生も出しているけど、間違いなくお金を持っている人たちなので貧困女(子)の私が読んでも参考にならない可能性が高いのでそちらは今回はパスしました…

さてこの本の感想。

まず表面的な事ですが絵が可愛らしいです。表紙デザインの大袈裟じゃないポップさがまずいいし各話の扉絵もシュールな雰囲気でかわいい。キャラクターの顔バランスもちょうどいいあっさり加減。ちょっと「のだめ」っぽさを感じるシーンがいくつかあったのですが、元アシさんなのか単なる二宮先生のファンなのかは謎。

 

さて、肝心の内容ですが…なかなかすごい。

前述通りほぼフリーターのような漫画家の七尾先生(しかも妊娠当時貯金10万ちょい)が、国民健康保険すら払ってない借金持ち彼氏から子種だけを貰い出産するという。

このキャッチ―でポップな絵柄とこの内容。しかもエッセイ!創作じゃない。

間違いなく好き嫌いの割れる漫画だと思います。実際アマゾンレビューはかなり荒れている…

あらすじだけだと「闇金ウシジマくん」の絶望的な話みたいですが、この漫画は終始明るいです。一瞬落ち込んでも次のコマでは立ち直ってるあっさりさ。

40近くになってもバイトなんて惨め~とか思ったり種主の彼氏があまりに奔放すぎて呆れたりしても、ウジウジ落ち込んだり他人を羨まず自分たちをそのまま受け入れて前を向いて生きている。それでいて「私はこんなに頑張ってるんだ」という押しつけがましさがない。

色々言いたい人もいるだろうけど、私はこれからの世の中が七尾先生のような「とらわれなさ」がカギになっていくんじゃないかと思いました。

「大学に行って正社員になって結婚して子供は2人」みたいな、一昔前の「普通」はもう「普通」ではなくなってしまった。

それなのに、それ以外の人生を送っている人には未だに世間の目線は厳しい。

正社員になれなかったことで自殺してしまう大学生もいる。

本人はしたくないのに世間体のために無理やり婚活しているような女性もいる。

そんなのってなんだか苦しくないですか?

世間にはブログの収入で生きている人もいれば、同性同士で結婚する人もいるし、七尾先生のように結婚せずお金がなくても子供を産む人もいる。

「普通」という少な過ぎる椅子に無理やり座ろう(座らせようと)とせず、新しい椅子を作ったり、椅子に座らず生きる方法を考えて(受け入れる)いきたいと思えるような本でした。

 

 

 

はじめに

子供の頃は「大人になったら漫画なんて読まなくなるんだろう」と漠然と思っていた私。

中学生の頃は「20歳くらいになったら漫画なんて(ry」

20歳の頃は「25歳くらいに(ry」

現在32歳、昔とは読む漫画の種類こそ変わったけど漫画は辞められませんでした。

ので、開き直って楽しみつくしてやろうと思います。

ちなみに初めて読んだ漫画は「あさりちゃん」でした。

私の偏見ですが、子供の頃「あさりちゃん」を好きだった人は大人になっても漫画が好きな人が多そうな気がします。 感覚ですが…